向上心の在り方

はじめに

 昔とあるプレイヤーに「この戦車ってどう乗ればいいんですか?」と質問されたとき、僕は意地悪な性格なので「WASDとマウスだが」と答えたことをふと思い出した。今思い返せばもうちょっと優しく答えてあげるべきだったかなと少し後悔したが、また同じことを聞かれれば同じく返すだろう。面倒くさいので・・・

 だけれどもブログという長文が許される方法を手に入れたからには、今回口頭では伝えるのが面倒くさいほど長いことをまとめて書いていこうと思う。

目標設定

  「WoTを上手くなりたい!」意気込みは結構、ただそのまま言われただけでは何をどう伝えればいいのかさっぱり分からないので具体的な目標を定めていこう。どんな上手いプレイヤーになりたい?3つ例を用意した。

1.ユニカム!

2.高Tierの優等をとる!

3.勝ちに貢献できるプレイヤー!

 順々にそれらへのなり方を説明していく。
 その前に、ゲームなのでなによりも楽しむことが第一であるが、我々には1日24時間しか与えられておらず、仕事や学業で10時間、睡眠が7時間、風呂飯で2時間と割り振るとなんとプライベートの時間はわずか5時間しか残らない。このクソ短い時間制限が1年あるとして土日の休日を考えないと1825時間、土日が約104日あるので1825時間から土日にかかっている520時間を引き、休日Wotについて活動する可能であるギリギリの時間を15時間と仮定し104日分(1560時間)を加算する。結果として毎日同じサイクルかつ土日の時間すべてをつぎ込むと2865時間との結果が出てきた。

 2865時間。平日5時間、土日15時間の計算でやっと約3000時間。我々は1年でこれほどの時間しか与えられない。先ほども言ったように楽しむことは趣味をする上で非常に大切な条件であるが、時間がないので最大効率でそれになるために歩み寄らなければ中途半端な結果に終わってしまうだろう。一般プレイヤーと同じことをしていても一般プレイヤーにしかなれないから、彼らの上を目指すのであれば歪んだ方法をとらざるを得ない。それが社会人の金なのか学生の時間なのか。

ユニカム

 上記3例の中で一番簡単で、というのもTier制限がなければ皆さんおなじみパディングが可能であるからである。

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Wot-newsより引用

  つまりWot-news基準でwn8 3268以上をとり続ければよく、その際にWN8基準値の低い車両でのプレイが可能になる。基準ってなんだよって人向けにWoTlabs.netよりWn Rating Rxpected Tank Values Tableを引用した。

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https://wotlabs.net/sea/wnTableより引用

 左から順に車両名、国籍、車両タイプ、Tier、1戦当たりのキル、ダメージ、スポット、Cap切りポイント、勝率(勝率はWN8に影響しないので参考程度)が並んでいる。「中で最も注目すべきはダメージなんだろう」と考えた人はもれなく一般人で、キル比に目が行った人は恐らくrecent寒色が多くなるのではないだろうか。

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 一番最初に見るべきはキル比である。今回Tiger2とproge46を比較したがTiger2はキル比0.833/ダメージ 1235に比べprogeは1.014/1365と高い数値を出している。キル比が1を超えている戦車は基本的にパディング効率はクソ悪いので乗ってはいけない車両にカテゴライズされる。一戦当たり要求最低キル1と1に行かなくてもいいのでは、実際の戦闘で2、3キルしたときに伸びるWN8の数値に大きく差ができる。細かい計算式とかは何の役にも立たないのでとにかくキル比が1超えているのはWN8効率がゴミということだけ覚えておいて欲しい。それらを避け、尚且つ要求ダメが低い戦車に乗るのはが効率自体はいい(強い車両ではない)のでそこに注意して稼ごう。

 progeがキル比1で分かりやすいので参考にすると、基準値通りに1キル1365ダメージ1.29スポットcap切りポイント0.7で得られる数値はWN8 1400である。スポットは必ずするだろうし何故か自走砲をスポットしたときに得られる数値は2だったはずなので無視し、cap切りポイントにも注目してほしい。cap切りする時は、大体60とかそこら辺の数値になることはないだろうか。一戦での要求数値は0.7、それに60の多すぎる数値、WN8は万遍なくとることが求められるが1キルに対しての6キルつまりトップガンと、要求数値のなん10倍もののcap切りポイントでは比較にならず、いくらまんべんなくと言ってもこれほど大きな数値を得られたときはWN8は跳ね上がるので、敵がcapを踏みそうになったらある程度稼がせてからキルことが求められる。パディングのオススメはAMX1375と59式とT-44シリーズ、59ならそこそこ弾いてお金も稼げる。間違ってもAP弾で稼げる駆逐戦車に乗ってはいけない、見ればわかるが要求ダメージ値が高い。

高Tierの優等をとるプレイヤー

 仮にT-54の三優等の取得を目標とした場合平均スコア3500が必要とされる。

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DISCORD WoT Asiaより引用

 「平均3500かー無理だよ」と最初は考えるかもしれない。が、優等システムの内訳として皆さんご存知ダメージ+観測/キャタアシが計算されるのでそこまで悲観的にならなくてもいい。

 クソタイヤが跋扈している現状、味方頼りの観測アシストに頼ることを止めて与ダメージを大切に稼いでいくことが取得への歩み寄り方である。自分より下手くそな奴らの支援射撃なんて信じないほうが無難。

 つまり平均ダメージ2500くらいを維持しつつ残党狩りで率先して先陣を行き平均観測1000(与ダメにより変化)を目標にプレイしていればいずれとれるであろう。T-54のHPは1650なので自分のHP+3発を最低でも取ることを意識しよう。それまでHPをむやみに使いダメージ交換は避けるように。与ダメという下地を積み上げていけば優等へは近くなっていく。逆に観測ダメ頼りだと安定しないので一進一退の状況に追い込まれてしまう。

その2500ダメージが難しくて悩んでいるんだが?

 その疑問御尤も。それではT-54の3優等への環境作りからまず始めよう。

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 まず主砲はD10T2S(DPM砲)フルボンズ(スタビ換気扇ラマー)AP/HEAT/HE 4/42/4消耗品は救急大修理大レーションディレクティブは速射、スキルはxvmが現行版がまだ出ていないので画像がないが

車長:戦友+六感+偵察+修理+カモ+消火
砲手:戦友+速射+指定された目標+修理+カモ+消火
操縦手:戦友+オフロード+スムーズな運転+修理+カモ+消火
装填手:戦友+弾薬庫保護+状況判断+修理+カモ+消火

 いずれも消火は100%である必要はないがそれ以外は欲しいので乗員スキルが育ってない人は教本を使って育ててからプレイしよう。リアルマネーで解決だ!
 消火器積まないの?被膜付けないの?といったご意見があると思われるが仮にレーション換気扇外して消火器被膜にすると、DPM砲の収束がよりガバくなり収束をまったり命中率が下がるせいでDPMは一発分より下がるだろう。被膜を生かすための茂みなどを覚えるよりも前線で殴ったほうが簡単なので安定する。弾が当たるほうがいい。
 我々には1年で3000時間しか用意されていないので、その内育ってからのろう~とかボンズはオークション用にためておこうとかお金貯めてから…などの軟弱で保守的な行動をとっている暇はない。現金をぶち込んでボンズは自分のプレイに投資しひたすら前向きに行くしかないのだ。
 最低限環境が整っていないのに三優等をとろうとする非効率的な行動はとるべきではなく、大人しく別のことをしよう。上手いやつの形を真似てそこから始めていこう。なぜロシアンユニカムがギリギリを詰めているのにそれより下手くそな人たちが妥協された環境で挑むことができようか。

 あとはプレイする前に上手い人のプレイを解読し、447トップだからそこへ行ったとか、LTが少なく足の速いMTが相手にいないから強気にプッシュしたとか、HTのしゃぶれる位置とタイミングの研究に時間をかけたほうが建設的である。そうすれば目標の2500ダメージに近づいていけるはずだ。それらについては省略する。

勝ちに貢献できるプレイヤー

 たまに聞くプレイヤーであるが、ダメージをたくさん取った結果としての勝利なのかマップアドバンテージを強引に取りに行って有利な状況を作り出したことによる勝利なのかしっかり分別する必要がある。前者は優等チャレンジ等に繋がり、後者はプラトーンを組むことが要求される。今回は後者のマップアドバンテージによる勝利を目的としたプレイヤーについて述べる。

 勝率を求めるならば、まず3プラが絶対条件となり、それらが連携をとれる行動をするのが要求される。具体的にどういうのかと言えば、鉱山の丘上にMT三枚で突撃したり、カレリアの丘に行ったり・・・味方が来てれば勝ってたんだが!?!?!?とキレることがなくなる上に、マップのどこに枚数をかければ勝てるのかの勝利のパターンを学ぶことが出来る。

 問題点と言えば上記2例(戦績を求める)とは共存できないことぐらいで、プラメンと話しながら前線に三枚で突っ込むのは面白いので精神に非常に良い。

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 このように引き目でやり結局街側敗北して何もできなかった…とうなだれる戦闘は誰もが経験したことはあるだろう。味方が一緒に来てくれるならいいが、勿論ついてこないので仕方がない。

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 一方でチーフテン3プラなら0lineを詰めれるし、それを見た味方がずいずい詰めてきてくれる確率が高いので当然勝率も高く、敵をプラメンとぼこぼこにして終わる戦闘が多くなる。やっぱり勝利は楽しい。一人で黙々と稼げても負けは面白くない。
 たまにプラトーンを組んで別々の場所へ戦いに行く人たちを見かけるが、上手いの3人でない限りスタンドプレーから生じるチームワークは発生しないので、大人しく一緒の戦線でなるべく戦うようにしよう。

 戦績的な問題点は先ほど指摘した、しかし追従する問題として自身と同等かより上手く同じ目標を共有してくれるプラトーンメンバーを探すことが生じる。一番どうにもならない問題ではある。
 そこでATLUSではMid1s_KING_Samchai(サムチャイ)が率先して上記のような強く詰めるやり方を指導してくれるサムチャイ戦車教導隊を設立しており活動をしている。もし興味があれば私かサムチャイに連絡してほしい。活動動画を張る予定だったがアプデにより再生できなくなったので後日張っておく。

おわりに

 以上3例は飽くまでも私がぽっと思いついた初心者が思う上手いプレイヤーの例であり他にも様々な上手いプレイヤーの理想像は存在するだろう。ランダム戦スコアラーや集団戦のトップシーンに出場しているプレイヤーなどなど他にもあるが別記事で触れていこうと思う。これから何かを目指すならばがむしゃらにプレイすることも大切だが、成長する過程で自分の憧れているプレイヤーがどのような分類になるのか研究することが求められている。